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カミンズとそのパートナーは、ヨーロッパで最も先進的な水素生成施設の1つであるHyBalanceが、ヨーロッパ中の顧客向けに水素を生成し続けると発表しました。HyBalanceは2018年に試験的な運用のために設立されましたが、2020年9月に試験を完了し、確実な成果を上げています。


「Hybalanceは、他の顧客やコミュニティに対して、当社の水電解能力を使用した未来のエネルギーが信頼できるものであることをアピールできる絶好の例です」と、カミンズの燃料電池・水素技術担当バイスプレジデントのAmy Adamsは言います。「この施設は、PEM電解技術が電力変動の点で非常にダイナミックで柔軟であり、再生可能エネルギーをより有効に利用するために配電網のバランスを調整できることを初めて実証しました。これはカミンズの業績において大きな一歩であり、複数の用途における水素技術リーダーとして、当社の評判を築きあげています。」 


HyBalanceは、「燃料電池および水素の二大合同事業」と「デンマークのEUDP」プログラムから資金提供を受け、Air Liquide、カミンズ(水素事業)、Centrica Energy Trading、LBST、およびHydrogen Valleyが指揮を取りました。


デンマークにあるHyBalanceプロトン交換膜(PEM)水電解装置は、産業と医療分野のガス、技術、サービスにおける世界的リーダーであるAir Liquideの顧客に水素を供給し、Air Liquideが運営しています。このプロジェクトでは、水素を生産して大規模なエネルギー(再生可能なエネルギー源からの電気も含む)を蓄えることが、技術的にも経済的にも実現可能であることが実証されました。また、この施設は、PEM電解技術が非常にダイナミックなものであることを実証し、高速の電力ランプの上下に対応できます。2018年以来、1.2メガワットのPEM水電解装置は120トンの水素を生産してきました。24時間365日、60トンの水素を産業顧客に供給するなど、その電力網のバランス能力を証明しています。残りの60トンは、デンマークの首都コペンハーゲンの燃料電池タクシー用の水素ステーションなど、他の顧客に届けられています。 


水素により、効率的で携帯可能な蓄電を提供できるため、別の形の再生可能エネルギーが可能になります。風力タービンから電力を調達するPEM水電解装置は、水電解と呼ばれるプロセスで風力エネルギーを水素と酸素に経済的に変換できます。水素は電気料金が安いときに生産されますが、大抵の場合は風力エネルギーが豊富な時に生産されます。ですから水素は、簡単に貯蔵できて、顧客の元に輸送することができます。 


「Air LiquideはHyBalanceプロジェクトの成功に貢献できたことを誇りに思っています。クリーン水素は、カーボンニュートラルな世界作りの重要な鍵です。この施設は低炭素プロセスで生産された水素を顧客に供給し続けるでしょう。」と、Air Liquideの水素エネルギー事業部バイスプレジデント、Pierre-Etienne Francは述べます。「この施設はすでに、ケベック州ベカンクールにある別のAir Liquideの工場を含む、世界中の大規模なPEM水電解装置のモデルになっていて、20MWの電解装置も間もなく開始されます。」


電解装置は、水素の生産を可能にします。この水素は、産業顧客に使用されるほか、列車、バス、トラックなどの動力用に、貯蔵され、利用されます。カミンズは、この分野で何百もの事業を展開しています。水の電気分解では、有害な排出物が発生しません。発生するのは酸素と水素のみです。また、燃料電池の電気自動車で動力に水素を使用すると、排出されるのは水のみです。 


デンマークは、クリーンパワーの最先端を行く国です。2019年、デンマークで消費された電力の47%が風力発電によるものです。(ちなみに米国ではわずか6.6%でした。)HyBalanceプロジェクトでは、電力を水素に変換するため、送電網のバランスがとれます。そのため、余分な電力は、貯蔵して後に産業セクターで使用したり、交通機関用のクリーンな燃料として使用したりできます。デンマークのこの施設では、1,000台を超える燃料電池電気自動車にエネルギーを供給できます。


カミンズは2019年9月に、同社にPEM燃料電池、および水素生産に使用するアルカリやPEM水電解装置を提供していたHydrogenics Corporationを買収しました。カミンズは、大規模に水素を生産し、貯蔵することが技術的にも経済的にも実現可能なことを実証し続けています。初の電解槽の登場は、カミンズと水素燃料電池技術の未来の両方に、輝かしい成功をもたらしました。HyBalanceプロジェクトは、世界最大のPEM水電解装置(ケベック州ベカンクールにあるカミンズの20メガワットPEM水電解装置)を含む、世界中のPEM水電解装置のための道を開きました。Air Liquideと共同で構築されたPEM水電解装置は、世界最大級のもので、年間約3,000トンの水素を生産します。