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「建設の革命」をもたらした世界初の技術の後ろにはカミンズがいます。

 

海底地震による津波は、めったに起きません。しかしながら、2011年の事例でも分かるように、いったん発生するとその影響は致命的です。当時マグニチュード9.0の海底地震により発生した津波が本州を直撃し、福島原子力発電所に壊滅的被害を与え、数万人の人命被害が発生しました。この災害をきっかけに、地震が頻繁に起きる日本では、津波防備計画を見直しました。一例として、高知県は、津波被害関連のコストを削減するために、様々な人的・構造的措置を取ってきました。
高知県黒潮町は、四国の沖合を走る南海トラフを震源に地震が発生した場合、34メートルの高い波に襲われる可能性があるという見通しが出されています。1946年度、マグニチュード8.0の地震が高知県を襲ったとき、海岸地域は、6メートルの高い波に呑まれ、679人が死亡しました。
太平洋海岸に位置する高知市からそう遠くないところで、津波被害を減らすための取り組みが確認できます。ここには、津波防備のために2012年から2017年まで5年間標高8.0メートルの高さに加え、長さ13.5kmに及ぶ堤防が建設されました。堤防建設工事の際に、およそ13,000の鋼杭を19.5メートルの深さで設置しました。 

 

 

サイレントパイラーの中枢的な役割 
この堤防建設の中核を担ったのが技研製作所です。この大規模な工事に技研製作所の「サイレントパイラー」技術が使用されました。技研製作所のサイレントパイラーにはカミンズ製QSX15エンジンが搭載されているため、カミンズもまたこの大規模な堤防建設に貢献できたと言えるでしょう。
技研製作所は、建設工事において騒音と振動という「公害」を無くすというビジョンを掲げ、1967年に高知県に設立されました。そして1975年、「建設の革命」と呼ぶ「サイレントパイラー1号機」を発売しました。

従来の杭の打ち込み方は、騒音とともに地盤の振動が大きかったため、都市環境には適していませんでした。技研製作所のサイレントパイラー技術は、鋼杭壁を建設する際に、小さな振動と騒音しか発生しません。何よりも会社は全ての工事が「科学的証拠」をもとに進められるとしています。
「圧入(press-in)工法」で知られる技研製作所の杭の設置技術は、油圧ポンプを利用して、事前に成形された杭を地盤に立てる際に必要な力を加えます。つまり、ピストンがロボット機械の一部をなし、あらかじめ設置された杭をつかみ、その引抜抵抗力を反力にして地面に押し込んでいく工法です。
独立機関の試験結果によると、打撃式杭打機を圧入式に取り替えると、地盤の振動が10~50倍低くなり、騒音レベルも大きく低下することが確認されました。
 

カミンズの世界的な名声
技研製作所は、2001年以降サイレントパイラー油圧システムにカミンズエンジンを搭載し始めました。ディーゼルエンジン技術において世界をリードするカミンズは、輸出拡大を目指していた技研製作所にとって理想的なパートナーでありました。
サイレントパイラーの圧力レスポンス要件を満たすエンジンの性能に加え、新たな排ガス規制にいち早く対応するカミンズの能力も重要な要素です。カミンズの電子制御式燃料噴射システムの素早いエンジン負荷反応速度は、サイレントパイラーが駆動している際に、エンジンの負荷が100%と0の間を循環し続けている時、非常に重要な役割を果たします。 
先ほど言及した高知の堤防建設現場で、5~6台の定格出力395 kW(530 hp)のQSX15エンジンを搭載したパワーユニットが5年間現場で一日24時間、週5日間、効率的に駆動し、それぞれ1000リットル/分の速度で作動液をポンピングし、作業量を最大限に引き上げました。
サイレントパイラー1号機が発売されて以降、技研製作所は世界に印象を残すような結果を出してきました。技研製作所は、圧入式工法に基づいた機器及び建設ソリューションを開発し、「科学的検証」を通じてその主張を支えてきました。また、長年の建設産業における慣行を無くすことは容易ではありませんでしたが、現在、技研製作所は、立証された技術力を更に広い産業の顧客及び範囲へと適用して発展させられる有利な立場にあります。


BREAKOUT:
「カミンズ製QSX15エンジンは、5年間にわたる津波防備工事の成功に貢献しました」 

  • サイレントパイラーのパワーユニットとして使われたカミンズ製QSX15エンジン
  • 津波防備を行う際に、高知の海岸線補強で活躍したサイレントパイラー
  • 津波と高潮に備え、油圧を利用して鋼管を地面の深層部まで挿入

 

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